このところよく耳に入ってくる『バイオエタノール』。
いろんなものから生成可能なようですが、今度は『海草』からってニュースを見ました。
財団法人 東京水産振興会が発表した構想によれば、海面に浮かべた網でアカモクというホンダワラの一種を養殖し、
1年に1億5000万トンの海藻→400万トンのバイオエタノール
を生成しようというもの。
新たに開発しなければいけない技術などほとんどないらしく2013年くらいには実証事業ベースに乗せられるそうな。
バイオエタノールには現在良く使われている原料がとうもろこしなどの穀類であるため、価格が高騰するといった問題が指摘されている。
そういう意味ではちょっといいかも・・と思っていたのですが、『1年』で『1億5000万トンの海藻』ってのがちょっと引っかかる。
これだけの量を養殖するためには、日本の経済水域全体1、2%にものぼる面積が必要だそうで・・・
養殖場を分散してしまうとコスト高になるだろうし、集中させると船の航路なんかの問題も発生しそう。
なにより、せっかく『環境対策』になると期待しているようですが、集中させてしまうとその『海草のついた網』の下はほとんど日光が当らなくならないかな・・・
それが環境に影響するはないんだろうか。
・・・日照権問題が発生しそうです(笑
すでにバイオエタノールの原料になっている穀物と違い食料との競合を避けられるのが特徴で、世界6位の面積を持つ日本の排他的経済水域を活用すれば、年に1億5000万トンの海藻を養殖し400万トンのバイオエタノール生産が可能と説明している。
科)などの海藻を養殖し、洋上に造る工場などでバイオエタノールを生産する。原料価格が穀物に比べて安く、新たに必要な技術開発が少ないため、2013年ごろに実証事業を始められるとしている。漁業者や民間企業が事業主体になることを想定しているが、スタート時は国の事業とするよう政府に働きかける。
ただ、1億5000万トンの海藻養殖には、日本の経済水域全体の1?2%に上る広大な面積が必要。生態系への影響などについてはこれから検討する。養殖をする水域は漁場や航路を避けるが、漁業関係者との調整が必要になるとみられる。【位川一郎】